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【話してみよう Japaneseライフ】いのしし(boar)

 平成31年が明けた。明治以降、天皇の御代(みよ)ごとに元号を定める一世一元制が確立し、今年はその元号を改める特別な年だ。

 日本流の年の表し方は、元号のほかに干支(えと)(Chinese Zodiac)がある。今年の干支はイノシシ(boar)。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」では「干支だるまって知ってる? 黄金色のイノシシだるまが製作ピーク」との見出しで絵付け風景を報じている。キョロリとした愛らしい目玉を描く職人の筆運びが印象的だ。


 年賀状などの絵柄に使われる干支だが、昔は時刻や暦などにも用いられた。午前0時ごろは「子(ね)の刻」、正午ごろは「午(うま)の刻」。午の刻の後の時間帯を午後(afternoon)と呼ぶ由縁はここにある。

 ところで、十二支の順番はどんな意味があるのだろう? 本当のところは全く分からないのだが、子供向けにはこんな昔話がある。「元旦に1から12番目までに来たものを1年交代で動物の大将とする」。神様は全国の動物にそう伝え、動物たちは1着を目指して出発した。新年の朝、牛が最初に着いた。ところが牛の背中(on an ox's back)に乗ってきたネズミ(rat)が飛び降り、牛より先に神様に新年のあいさつをした。

 その後に、トラtiger▽ウサギrabbit/hare▽タツdragon▽ヘビsnake▽ウマhorse▽ヒツジsheep▽サルmonkey▽トリrooster/cock▽イヌdog▽イノシシ-と続く。ウシはcow(乳牛)ではなくox(雄牛)。イノシシは日本はboarboarだが、中国はpigだ。

 日本流の表現を大切に、今年も英語で日本紹介を楽しみたい。

JAPAN Forward編集部

JAPAN Forward編集部

JAPAN Forwardは、産経新聞の記事を中心に良質な記事や評論、インタビューを英語で発信するニュース・オピニオンサイト。日本に関心のある英語圏の人たちに日本を紹介できるようになりたい方におすすめです。